お金の課題が示すもの (2020/11/10)

ハートエデュケーションセンターの川村法子です。

今年も、もうあと2ヶ月を切りましたね。

世界的に忘れられない1年となった2020年。

徐々に寒くなる外気を感じながら、少し早いですが、今年を振り返っています。

私個人のことを言えば、パンデミックに入ってから、様々なことに対する焦りがなくなりました。

いや、それまで、焦りがあることには気がついておらず、焦りが消え始めてやっと、それ以前に焦っていたことに気がついたんですね。

以前お知らせした通り、私たちの活動も、今年3月から自粛することになり、春以降に予定していた2つの対面グループコースは中止となりました。

そして、5月の終わりにオンラインハートカレッジをスタートするまでの2ヶ月は、自宅で作業を続けてきましたが、不思議と内側は静かで、私自身の仕事に対するコミットメントと信頼は変わりませんでした。

そして、今になって、振り返ってみると、結果、今年もしっかりと仕事をしてきて、それによって、これから実現したいことや、貢献したいこともより明らかになりました。

何も失ってはいないし、むしろ、創造的な時間だったということ、そして、ただただ拡大することを思い描く必要はないということ。

今、そんなことを感じています。

さて、このニュースレターのタイトル「お金の課題が示すもの」ですが、パンデミックに入ってから、より、私の中でお金がお金という、単独のものとしての輪郭を持たなくなっています。

以前から、お金についてのワークの中で何度も伝えてきた「お金はエネルギー」「与えることと受け取ることの循環こそが豊かさであること」などなどを、もはや、お金や豊かさに限定して話す必要がないと感じるんですね。

お金も豊かさも愛ですから、それらにまつわる課題を見ていくと、必ず関わりの課題が明らかになります。

ですから、もはや、お金の話、豊かさの話に限定することは、あまり、意味をなしません。 むしろ、限定してると、循環の扉を閉ざしてしまう可能性があります。

関わりについての課題を見ずして、お金や豊かさとの関わりを良くすることは難しいでしょう。

そして、同じく何度もいうように、お金や豊かさについて語る時、もちろん、関わりについてもですが、「量」は全く問題にはならないのです。

つまり、お金をどれだけ持っていたら良いとか、豊かさとはどれだけ所有するかにかかっているわけではないということ。

関わりについて言えば、関わりの多さや広さが大切なのではないということです。

そして、お金とどんな風に関わっているのか、豊かさを味わっているのか、関わりに意識的でいられるのかという「質」こそが大切だということです。

面白いことに、豊かさを受け入れていない人ほど、贅沢することを求めます。

お金との関わりが雑であればあるほど、なぜか、大金を欲しがります。

そして不思議と、自分が豊かさを受け入れてないこと、お金を物のように雑に扱っていることには、全く無意識なんですね。

お金を手に入れることや支払うこと、このどちらの行為にも、愛というお金の本質は存在しません。

良くあるお金との関わり方で、受け取り下手だからと言って、何もかも相手に要求して受け取ろうとすることや、不安を手放し感謝してお金を支払うことをやり続けているだけでは、実は、豊かさやお金の愛という本質からは、遠ざかっています。

なぜなら、お金と豊かさの愛という本質は、入ってきては流れ出る、打ち寄せる波のような循環の美にこそあり、手に入れることや支払うことのどちらか一方の行為に、宿っているわけではないからです。

もし、あなたがお金を手に入れたら、それによって何を誰に与えますか?

もし、あなた、お金を支払ったら、それによって何を受け取りますか?

流さないお金、奪っては捨て続けるお金には、愛は宿りません。

与えて、受け取る循環の美こそが、お金が伝える愛です。

そして、その愛は、お金に限定されない、わたしたちが関わりで感じる愛と同質のものなのです。

続く

ハートエデュケーションセンター 川村法子

2020年11月10日配信

ライター
  • 川村法子 2018年2月8日川村法子
    ハートエデュケーションセンター、Pranava Life代表。これまでに不登校、ひきこもり、心身症、アレルギーなどの身体の症状、依存症、DVや小児期の虐待(身体的、精神的、ネグレクト、性的)によるPTSD、関係性の問題、お金や仕事の問題などを、解決へと導いてきた…