Asami’sプロセスブログ18「“あなたより知っています”と主張するアダルトチャイルド」
2020.8.22
私には、とても苦手なものがありました。
それは“望んでもいないアドバイス”です。
例えば、心が動くことがあって、そのことを話した時。
後度、その場にいた誰かが駆け寄って来て、
「それは〜〜〜したほうがいいと思う」
「〜〜〜〜だからじゃない?」
「繊細だからだよ…今までつらかったね」
「なんにも問題ないと思うんだけど、どうして問題だと思うの?」 etc…。
アドバイスを求めたならまだしも、 そうではないのにアドバイスをいただくと、
すごく侵入される感覚だったり、 自分の無価値観や敗北感を刺激されます。
「あなたを思って言っているのよ」と見せかけた、何らかのエネルギー…。
そのアドバイス、ちょっといらないかもと態度に出してしまうと、
「あぁ、まだ受け入れることできないよね」なんて言われることもしばしば。
もちろん、自分自身も誰かに対して、 「あなたより、私のほうが知ってるよ!」と主張したくなることもあるし、実際にたくさんしてきていると思います。
そういうときは、自分を形に例えると、尖っていて、歪んでいる。
言った後も満足することはなくて、一時の優越感があるだけ…。
一方、〈わたし〉〈あなた〉の境界線を感じていて、自分の場所から声をかけてくれる方の言葉は、本当に助けになります。
どうやったらそんなふうに人と関われるようになるのか?
覆いかぶさるでもなく、こてんぱんにするでもなく、相手を無視しながら「してあげてる」優越感に浸るわけでもなく、愛に溺れるでもなく、 シンプルな共感。
呼吸もゆるやかで、それぞれの場所で、共に生きているような安心感。。。
この関わりは、憧れでした。
たくさんのチャイルドに出会うプロセスの中で、 この8月は「こわくてしかたない」チャイルドに会いました。
人と関わることが、とにかく恐怖。
勝つか負けるしかない。
自分にも相手にも無価値だとバレないように、隠さないと!
呼吸は粗く、緊張、緊張、緊張。
こんなにも「こわい」と感じていたチャイルドを知って、 もう本当に驚いてしまいました。
骨の髄まで、恐怖!
何度も何度も、何度も、チャイルドを保護しました。
すると、世界の見え方が少しずつですが、変わっていきました。
自分にとって攻撃としか感じないコミュニケーションはいらないし、わたし自身も、それを相手に行う必要性が、どんどんどんどん、なくなってきました。
それをしなくても、〈わたし〉も〈あなた〉も、存在している。
「わたしは在る」という感覚が、安心させてくれる。
こんなに「こわい」感覚のままいさせてしまって、小さな私、本当にごめんね。
お母さんが迎えに来たよ。もう、そこにいる必要はないからね。
一瞬一瞬、美しさや喜びで、満たされていてもいいし、満たしていこうね。
条件で、存在を承認されることは、もう終わったから安心してね。
今まで、ほんとうにありがとう。
写真は、アフリカの海。
ライター