「嫌っていた自分」を誇りに思えた瞬間/Hさん(女性・40代・神奈川県)


Hさん(女性・40代・神奈川県)

この日のテーマは「家族の信念体系」。

瞑想後のアートワークでのことです。

3枚の紙を前に、不快を表しては思いのほか気持ちよい書き心地を楽しみ、2枚目、3枚目と紙は進みました。

3枚目、なんだか気持ち悪くなってきた。

ねっとりと、へばりついたもの、それをクレヨンで書いていたら気持ち悪さに顔が曲がりそうでした。

さらに強力にくっつけるようないやな感触、だけどやめられない。

そのうちにそこからポツリ、ポツリと妙な模様が始まり、それを「悲しみのサビ」だと感じました。

書く時間は終わり3枚を眺めると、気持ち悪いはずのその絵が愛おしく、わたしから生まれたとは思えない微細な絵にひきつけられました。

振動さえ感じ、お気に入りの1枚になりました。

シェアタイム。

「気持ち悪さ」を伝え始めたらなぜでしょう、笑いが出てきて、なんだか、認めざるを得ない事実を絵の中に見始めました。

わたしの持ち物。

あのねっとりとへばりついたものがあったから、わたしは人の悲しみに寄り添えたのだと感じ、ねっとりが愛おしくなってきたのです。

ごめん、ずっと嫌ってきて。

暗いものは見たくなかった。

わたしは明るく明るくいつも人を元気にしたいと思ってきた。

それは、この「ねっとり」があったからだ。

ファシリテーターみっちか言いました「それ、ラブって書いてあるようにみえるけど」。

その「ねっとり」からオレンジの光の紐のようなものがあり、それは筆記体の「Love」になっていたのです。

ビックリでした。

それからテキストに入りました。

わたしは「嫌っていたもの」「認めたくなかったもの」が父からのギフトだったとわかりました。

そして、わたしには2人の母がいて、2人の母を1枚の画用紙に収めたとき、ハッキリと、この3人から受け継いだものでわたしが輝いているのがわかりました。

わたしは「家族の信念体系」をやったのは2回目。

1回目は3年前です。

その時は「父から受け継いだ要らないもの」を返し、父がそれを引き受ける力があると信じました。

その間に父は2回癌の手術をしては、わたしは父の力を目撃しています。

父からは、荷を返して天に感謝をする言葉も聞いてます。

あれから3年、昨日、わたしは「父から受け継いだもの」をしっかり受け取りました。

わたしはようやく「嫌っていた自分」を誇りに思えた瞬間でした。

ともに学ぶ仲間がいて、わたしは、わたしたちになって癒やし、癒やされ、昇華しています。

チームの力は絶大です。

信頼するチームだからこそ、闇を見て、超えることができるのですね。