#050 癒しと傷の認知

虐待サバイバーの多くは、ポジティブシンキングという事実の歪曲によって、痛みに対処しようとします。「それは起こらなかった」「起こったけど大したことではなかった」「私に起こったのではなく別の誰かに起こった」「起こったけど解決した」、これらは、歪曲された認知のいくつかです。大切なことは、過去の事実を認めること。「それは生じた。それは残念な出来事だった。」あなたが、もし、サバイバーだとしたら、このように過去の痛みを認知しているでしょうか。痛みを認知することが、自分の存在を貶めていると思っているなら、この認知が生じるためにもう少し時間がかかるかもしれません。そのために大切なことは、自分を保護する成熟した大人の意識です。成熟した大人の意識が育てば育つほど、インナーチャイルドたちは保護され、過去の痛みと対峙するためのハートのスペースが内側に広がっていくでしょう。そうすることで、過去の痛みに、人生をコントロールされることはなくなっていきます。

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